2023年9月に入り、東京ヤクルトスワローズの「デッドボールが多すぎる問題」
複数の怪我人が出るほど深刻な問題です。
私自身、スワローズファンとしては心が痛く思う一方他球団のファンからは「わざと?」と思われる意見も耳にします。
主力選手をヤラレタら疑いたくもなりますが、問題になったデッドボールを与えた投手を見るとミス投球をしそうな投手がデッドボールを与えてます。
本記事では2023年スワローズの投手の実力について解説します。
結論、スワローズは「わざとデッドボール」を与えてるんじゃなくて実力です
2023年 スワローズ投手 与死球数
2023年9月7日終了時点での与死球ランキンングはスワローズがトップ。
セ・リーグチーム別
2023年9月6日の試合終了時点の東京スワローズの与死球数を紹介します。
順位 | チーム | 与死球 | チーム防御率 |
---|---|---|---|
1位 | ヤクルト | 59 | 3.72 |
2位 | 巨人 | 56 | 3.67 |
3位 | 中日 | 41 | 3.17 |
4位 | 阪神 | 40 | 2.70 |
5位 | DeNa | 36 | 3.23 |
6位 | 広島 | 35 | 3.13 |
与死球は6球団中ワースト1位。
スワローズがデッドボールがわざとではない根拠はチームの防御率に表れています。
2023年のスワローズはチーム打率が.238と打線が不調であったもの逆転負けされるケースも多々ありました。
逆転される要因として2022年まで守護神だったマグガフが抜け田口投手が新守護神に。
中継ぎが薄くなったことで清水投手などの勝ちパターンに負担が生じたのかと考えられます。
結論、投手陣が崩壊していました。
スワローズ 選手別 与死球数
スワローズの投手の与死球数は下記の通り。
投手名 | タイプ | 与死球 | 防御率 | 登板数 | 対戦打者数 | 与死球率 |
---|---|---|---|---|---|---|
小澤 怜史 | 中継ぎ → 先発 | 9 与死球 | 3.05 | 27 | 383 | 2.3% |
木澤 尚文 | 中継ぎ | 5 与死球 | 2.91 | 48 | 200 | 2.5% |
ピーターズ | 先発 | 5 与死球 | 3.22 | 18 | 415 | 1.2% |
市川 悠太 | 先発 | 4 与死球 | 8.36 | 4 | 65 | 6.1% |
高橋 奎二 | 先発 | 4 与死球 | 4.69 | 16 | 362 | 1.1% |
小川 泰弘 | 先発 | 4 与死球 | 3.59 | 20 | 496 | 0.8% |
石山 泰稚 | 中継ぎ | 3 与死球 | 4.38 | 41 | 172 | 1.7% |
大西 広樹 | 中継ぎ | 3 与死球 | 4.13 | 42 | 199 | 1.5% |
成田 翔 | 中継ぎ | 2 与死球 | 5.40 | 3 | 17 | 11% |
金久保 優斗 | 先発 | 2 与死球 | 0.00 | 1 | 16 | 12% |
丸山 翔大 | 中継ぎ | 2 与死球 | 4.01 | 1 | 110 | 1.8% |
今野 龍太 | 中継ぎ | 2 与死球 | 3.90 | 25 | 130 | 1.5% |
山本 大貴 | 中継ぎ | 2 与死球 | 2.70 | 39 | 138 | 1.4% |
吉村 貢司郎 | 先発 | 2 与死球 | 5.12 | 9 | 198 | 1% |
清水 昇 | 中継ぎ | 2 与死球 | 3.14 | 50 | 198 | 1% |
サイスニード | 先発 | 2 与死球 | 3.48 | 20 | 496 | 0.4% |
久保 拓眞 | 中継ぎ | 1 与死球 | 6.00 | 5 | 22 | 4% |
山野 太一 | 先発 | 1 与死球 | 2.45 | 2 | 48 | 0.2% |
尾仲 祐哉 | 中継ぎ | 1 与死球 | 5.17 | 11 | 72 | 0.13% |
ロドリゲス | 先発 | 1 与死球 | 2.86 | 4 | 97 | 0.1% |
高梨 裕稔 | 先発 → 中継ぎ | 1 与死球 | 6.18 | 8 | 120 | 0.8% |
星 知弥 | 中継ぎ | 1 与死球 | 3.67 | 41 | 136 | 0.7% |
対戦打者数で与死球数は変わりますが、スワローズファンから見ても実力がない投手は与死球率が高い傾向にあります。
小澤投手はリーグトップの与死球数。
2023年 問題になったスワローズの投手
小澤 怜史
スワローズ一番に与死球が多い投手が小澤 怜史投手です。。
2020年にソフトバンクを戦力外になりトライアウトで育成選手として入団。
元々、コントロール難のクセがあり2021年にオーバースローからサイドスローに変更。
2022年に支配下登録されてロングリリーフできる中継ぎとして活躍。
2023年はスワローズのローテーションが固まらないところで、小澤投手がシーズン途中で定着し始めました。
クセのある再度スローが特徴でもありながら、投球の時に指が引っ掛かるのかデッドボールを与える印象があります。
- 2023年5月20日(土)vs 横浜DeNAベイスターズ(横浜スタジアム)
- 宮崎選手に対しての変化球がすっぽ抜けて腹部にデッドボール。
宮崎選手は激高しマウンドの小澤投手に怒りをぶつけるシーンがみられました。。
- 2023年9月6日(水)vs 読売ジャイアンツ(神宮球場)
- 6回表先頭打者の吉川選手の背中にデッドボール。
9月3日に山本投手が近本選手にデッドボールを与えて問題になった矢先のデッドボールのため話題になりました。
木澤 尚文
2020年のドラフトでハズレ1位として指名された木澤投手。
2022年もルーキーながらも55試合に登板して防御率が2.94で2023年は2.91。
試合終盤の抑え、中継ぎで登場するパワー系のピッチャーですっぽ抜けるなどコントロールに難あり。
- 2023年8月19日(土) vs 中日ドラゴンズ戦(神宮球場)
- 7回表石川選手の頭部にデッドボール。
危険球として退場処分に。
翌日、石川選手は脳震盪特例処置で欠場。
木澤投手は伊藤ピッチングコーチともに立浪監督、中日首脳陣へと謝罪しているシーンが見られました。
山本 大貴
山本投手は2020年の登板は12試合で防御率2.63。2021年-2022年7月まで1軍の出場機会がなく2022年7月に坂本光士郎(現千葉ロッテ)とトレード。
2022年にヤクルトへ移籍してからの防御率は7.94と敗戦処理で登板している印象が感じられました。
2023年には左打者に対してのポイントリリーフとして登板。
- 2023年9月3日(日) vs 阪神タイガース(神宮球場)
- 9回表に近本選手に対して山本投手の登板。
山本投手のすっぽ抜けたボールが近本投手の肋にデッドボール。
近本選手はジャイアンツの高梨投手から肋にデッドボールを受け戦線離脱しており、8月13日に今野投手が阪神の梅野選手に死球で今季出場絶望などの積み重なり山本投手の死球に激怒。
岡田監督は試合後、高津監督への怒りを露わにしていました。
今野隆太
2019年楽天を戦力外通告を受け2019年11月に東京ヤクルトスワローズへ入団。
同年12月に支配下登録され、2020年には開幕メンバー入りを果たしました。
中継ぎと活躍しておりコントロールは悪いとは感じません。
- 2023年8月13日(日) vs 阪神タイガース(京セラドーム)
- 5回裏に登板した今野投手。
梅野選手に対して投げたボールが左手に当たり「左尺骨骨折」
梅野選手は2023年出場が絶望的になりました。
今野投手は中継ぎとして勝ちゲームから敗戦処理までマルチに活躍しています。
コントロールも悪い方ではないですが今シーズン2個目のデッドボールが梅野選手の出場機会を奪ってしまいました。
ヤクルトファンか見ての投手陣とコーチ陣
2023年のヤクルトの投手陣はコントロールは酷く残念でありません。
高津監督は「わざとじゃない」と言っても中村選手や塩見選手が死球を受けて戦線離脱されたとなると怒りを感じるでしょう。
今野投手や山本投手は他球団で戦力外になり、木澤投手は荒削りな部分が見られます。
2023年の高津監督には2022年「絶対大丈夫」の高津監督は見られません。
2024年に向けて投手陣の整備と怪我をした戦線離脱をしている梅野選手には1日も早く復帰することをお祈りします。
2024年に向けて投手陣 スワローズが抱える問題
2023年9月7日現在、チーム最多勝利数は小川投手の7勝、防御率ではトップ10にスワローズの選手は入っていません。
清水投手のホールド数はリーグ2位、セーブは田口投手がマルティネス投手と同率1位。
問題は先発陣と中継ぎの安定性。
田口投手もFA移籍も考えられる中で来シーズンに向けて課題は多いです。
もちろん、チーム打率も最下位の打線にも問題はありますがコーチ陣にも問題あります。
スワローズが「わざとデッドボール疑惑」については投手レベルが低いことをお分かりいただけたでしょうか。
「投手レベルが低い」で他チームの選手の出場機会に影響が出ては迷惑です。
2024年の投打が噛み合ったスワローズを見せてもらいたい所です。
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